予告編で期待して視聴。
面白いには面白いが期待していた内容通りといった印象。
内容的には仕様がないのかもしれないが、どうしても「ミッドサマー」を思い出してしまう。
(島民=レストラン側の人間が死に対して冷静、儀式としての流れを変えてはいけない=メニューに文句はいけない)
タイラーが死ぬ事を分かって食事に来る程の狂った人間だったという所は意外性があり、面白かった。
あとは男性側だけしっかり走って逃げる所などはコメディ的にもクスリときた。
タイラーに作らせた所などは、結局こういうレビューを書いて、しっかり効果や伏線などを解き明かすのは、本当の面白さではない。
真っ正面で観て、面白かった!で終わってくれ。という監督からのメッセージに思えた。
救援(偽)が登場した際に「本気で逃げようとしたか!?」という言葉は有難かった。
結局、逃げれそうだなとか思いっきりやり返せばいけるんじゃないかとか、そういった感情は作品のアラとして残っている訳ではなく、必要で残していた部分だという事が分かった。
メニューが進むにつれて、本人たちも自分がしてきた行いを理解し飲み込み、そして「死」を持ってして、許されようとしたのではないだろうか。
ラストメニューのスモアの時点で、本気で逃げようとする人間はもういなかった。
副料理長の自殺といい、決して正面から攻撃するのではなく、ただただ己の汚さや欲の部分を洗いざらい吐き出し、毒に蝕まれる様に自己嫌悪させ、「死」へと向かっていかせたのではないだろうか。
とりあえずチーズバーガーが食べたい。