kazマックスグローバーレッド

ザ・メニューのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.7
これはナメてました、めっちゃ面白かった。特に自分のようにグルメでもなく、日々の晩飯が鶏肉・納豆・サラダという食事のことを「筋肉に与える栄養素=筋肉の餌」としか思ってない人間にとっては、意識高い系のイケ好かない連中や偉そうな料理評論家が料理に文句つけてヒドイ目にあう展開はスカッと気分爽快。

パンのないパン皿で塗りものだけを堪能する上品なお客様もお家でイチゴジャムをペロペロなめてる庶民のお子様も結局は同じってことで、味覚なんて人それぞれだからジョン・レグイザモ主演の『コーリングDr.サンシャイン』が傑作という人もいれば駄作という人もいるわけで。映画の評価も人それぞれってことね。 

料理は命を奪う者と与える者、動植物の生命を頂いて料理を提供する究極のメニューに思わず声を出して笑ってしまった。

この映画って「ごっつええ感じ」でやりそうなシュールコント感があってね、「キャシー塚本のお料理コンㇳ」なんかめっちゃ好きだったもんな。料理人が行き着くとこまで行き着いた狂気の沙汰をレイフ・ファインズが怪演してます。


昔、ダウンタウンがやってたクイズ番組で「このスープのダシは何から出来ているでしょう?」という問題があって、スープを飲んだ回答者が「う〜ん、ちょっとしょっぱいんでお塩は入ってるでしょうね」とか言って、正解VTRでダシが出来るまでの過程を逆再生していくと、お湯が入ったデカい釜に浸かった全裸のオジサン5〜6人が映し出されてそこからとったダシでしたという答えに回答者が「うぇ〜〜!!」となってまして。映画『ザ・メニュー』を見終わった時にそんなことを思い出しました。てか、そんな映画でした。