【soutaの映画つぶやき No.1120】
"ザ・メニュー"
太平洋岸の孤島にある有名シェフが手掛ける予約の取れないレストラン。味はもちろんのこと見た目もすばらしい料理の数々が彼らを待っていた。しかしメニューには想定外のサプライズが添えられている。。
ずっと見たかった映画を遂に!!こだわりが強過ぎるシェフが出す、狂気のフルコース。
高級感溢れる空間と有名シェフの料理説明があれば、少々変わった料理を出されたとしても受け入れてしまうのでは?(タイラーは心酔し過ぎだが笑)。疑問には思うがどうにかシェフの意図を汲み取ろうと最後まで料理を食べ続けるのも異常だった。
何時しか自分の料理が金持ちや美食家のような上級国民だけが楽しむだけのものになってしまった、しかもそれも上辺だけの娯楽に過ぎず料理の味なんて覚えてもいない。
シェフは自分の作る料理へのこだわりや愛情が強い余りそれ相応の価値をお客に求めているようだけど、結局それもただの傲慢さでしかない。レストランはお金を頂く以上最低限の料理とサービスは保障されるべき。しかしこのレストランにはそれが全く無い。
最後の"チーズバーガー"こそか最高の料理とサービスが提供された瞬間だった。純粋に料理を作る喜び、食べる喜びを思い出したのだ。
総じて奇妙な映画ではあるが、料理や建物など造形・アートが素晴らしかった。アニャ・テイラー=ジョイはずっと可愛くてカッコよかった。回収されない謎もあるけど、この料理を食べる度に理解が深まるのかもしれない。