あらすじ見た瞬間絶対カニバリズムだろと思って見るの保留にしてたけど、そんな安易なものじゃなかった。上品な映画でしたな。
大金払って絶品料理が食べられるということで、12人?ぐらいかな?の金持ち達が船に乗って孤島に行き、料理を嗜むというもの。
孤島という時点で…って感じだよね笑
トイレとかゴミを芸術品として出品して前衛芸術とか言われて褒められてるやつのあれ。
シェフは最初の内はまあ基本シェフの範疇から出ないんだけど、段々特定の人に変な拘りを見せたり話しかけたり。とりあえず視聴者側は何のことを言ってるのかまるでわからない。何に拘っているのか。
特にアニャのことは格別に気に掛けていて、その内理由がわかる。異分子であるアニャは主演に相応しい。
それぞれの組も個性的で、十人十色という感じで会話を聞いているだけでも楽しい。
徐々に雲行きが怪しくなっていく訳だが、いやこれもメニューの一環なのでは?という美食家ならではのわかったふりで中々異常さに気付けない。
薄々内容がわかってしまうところまで踏み込んじゃった感はあるけど、内容自体はそんな特別なものじゃない。細かい展開、描写の一つ一つが面白いタイプの作品。
皆談笑中なのに料理ができる度にシェフがパンッ!って手を叩いて黙らして料理の説明始めるの面白すぎる。段々恐怖に変わるけど…