常人には理解できない狂気と、素晴らしい役者たちの上質な演技を楽しめる作品。
ストーリーが完全に不条理なのだが、変に常識的な理由づけをせずに、狂気が支配する展開としたため、普通なら無理のあるストーリーが思いのほかすんなりと受け入れられる。
登場人物がすべてどこか壊れているので、ラストシーンも納得してしまう。
その中でただ一人、ヒロインのマーゴだけが常識の中で動くので、いっそう面白さが増している。
そして、なんといってもアニャの美しさと、レイフの壊れっぷりが見どころ。
アニャは19歳の時の「ウィッチ」で見せた人間離れした美しさは無くなったが、今作で26歳になり年齢に合った美しさを披露していて、今後どんな女優になっていくのか楽しみだ。
レイフの静かな狂気も見事。
動機や理由づけを気にせず狂気を味わえるとハマる作品。
余談。
チーズバーガー。美味しそうだったけど、納得いかないなぁ。
「初めて食べたチーズバーガーの味を・・・」とか言っていたけど、あんな高級そうな肉使ってたら、おいしいけど普通のバーガーと全然味違うでしょ。
あのシーンは「高級=おいしい」ではないし、人のために作ることの快感を描いていたのではないのだろうか?
「い〇」とか「ね〇み」とか「ね〇こ」とかのわけ分からん肉を混ぜて、怪しげなバーガー作ってほしかったなぁ。笑
で、アニャが「そう!この味だよ!」ってオチはどう?笑