割と好き笑
ヤクザと友達になっちゃって大丈夫なのかこの子の人生、というのは敢えて気にしないことにする。
全編に渡って、壮大に見せかけられた非常にしょーもない話である。関西ギャグのような笑えるしょうもなさ。フリとオチの落差がシュールで可笑しい。
映画館でこういう話を見せられると普通は損した気になりそうだが、関西弁のノリと綾野剛、主演の子の実力で持っていかれ満足度は高かった。
フリとオチの落差で言うと、「紅」の歌詞と演奏のギャップもそうだ。あれだけ激しい曲調で叫びまくって、実はフラれた男が立ち尽くしているだけの話。それでも素晴らしい曲なのよ。
文句をつけるとすると、綾野剛、言うほどヘタクソじゃない。上手くもないし不愉快寄りだが、カラオケレベルならもっと酷いのはいくらでもいる。練習前の段階でも最下位にはならないだろう。「紅」の冒頭語りを関西弁にしたやつなんか、あの美声で言われてちょっと泣きそうになったわよアタイ。もう少し逆ボイストレーニングをして、壊滅的なヘタクソを見せて欲しかった。
宮崎吐夢が出てるの!?「ここがあの女のハウスね」の!?
少年時代をおもしろFlashに捧げた私としては衝撃である。宮崎吐夢の見た目を知らないのでエンドロールまで気づかなかった。配信に来たら確認せねば。
(追記)
Wikipediaを見た。
宮崎吐夢、あのまともなセリフが3文字しかないパパ!?
いい味出してると思ってたのよ。こりゃ一本取られた。
ちなみに本作と「最後まで行く」には、綾野剛が出ている以外に、私にしか分からない繋がりがある。しょうもない上に超個人的な話なので書けないが、今年度は私にとって運命の年だ。