※映画の感想というより、ほぼ自分語りに終始します。
グラシネ池袋初日、IMAX8時20分の回、最前列のド真ん中で観ました。
翌日30日は中ほどの席で。
実は私は今年度、絶賛留年中でしてな。ほんとなら卒業して働いているはずが、留年したおかげで本作を日本一のシアターで観ることが出来た。
もともと原爆開発史には興味があり、セス・ネッダーマイヤーという科学者に興味を持って調べ始めたのが2022年頭ごろ。
その後、ノーラン監督、キリアン・マーフィ主演で「オッペンハイマー」が映画化されると発表され、キャスト発表でネッダーマイヤーの出演も確認。
それから待ち続けること一年半以上。海外渡航して観るか?とも思ったが、セリフを全て聞き取れるほどの英語力は無い上に、いかんせん留年の身である。
無事卒業が決まり、4月から働き始めるというタイミングでの日本公開は滑り込みのグッドタイミングであった。
池袋グラシネIMAX最前列で観る待望の作品。上がりきった期待値を軽く飛び越える傑作だった。お父さんお母さんごめんなさい、ちょっと留年してよかったと思いました。
アメリカ公開後から聞こえてきたとおり、マンハッタン計画の開発経過については話の通過点に過ぎず、かなりあっさりしたもの。解説動画まで作ったネッダーマイヤーは、妙に画面の目立つ位置にはいるがセリフは3行くらいしかない。
でもそんなことはいいのだ。映画としての圧倒的な完成度で、不満どころか感動の嵐だった。
首は疲れるし、顔アップのシーンはかなり下膨れに見えてしまうが、打ち寄せる圧倒的音響は最前列でこそ。画面以外が全く目に入らない没入感も他では味わえない。
意外とオススメですわよ、最前列ド真ん中。
留年が決まり、友達はみな私を置いて卒業してしまったので「今年は映画を友達にしよう」との決意からFilmarksをインストールし、観ること約300本。最高の締めくくりだ。
働き始めても多少は映画を観るだろうし、Filmarks投稿も続けようと思うけど、こんなイカれたペースで出来るのは人生でこれが最後だろう。長い人生、こんな一年があってもいいじゃない。映画最高。