このレビューはネタバレを含みます
聡実くんが終始かわいくて、どこをどうとっても「大人」の綾野剛に懐柔されていくのを見守る2時間…狂児…お前が狂ってるんじゃない、お前が狂わせるんや、人を
あんなんずるいわ!!聡実くんが可哀想や
「青春」って茶化されたの、イヤやったよなあ
合唱部すっぽかしてヤクザのカラオケの練習に付き合ってるっていう罪悪感も、「ソプラノパートの自分」としての寿命への焦燥も、ちゃんと感じてるんや聡実くんは
それでもなお、よう知らんヤクザのことを考えてしまう自分がいる、LINEの通知を無視できない自分がいる、狭間で苦しんでる子どもにさあ!!君は!!狂児!!ヒモ!!ヒモ男!!和子の息子!!死ぬな!!死んだ感出すな!!
家庭の感じもよかったよなあ。関西のケンケンした雰囲気や口調、やりとりのなかでも、親でさえ気遣って息子にとって心地いい距離感を保とうとしてるなかで、あんな風に心の内側に入り込まれたらさあ、狂っちゃうわけ。中学生よ?どうする気?
そしてのらりくらり掴みどころない感じで消えたと思えば「聡実」の刺青。回収される「まんじゅうこわい」作戦。
見た人がみんな狂ってる意味がわかりましたわ
p.s.
和田、和田よ
お前はどこまでも中学生や、痛くてダサくて、純粋で真っ当で、意地もプライドもちゃんと抱き抱えて、みんなの前で泣いてしまって、
自分は間違ってないっていうのは曲げられへんもんな、お前がやってきたことは絶対に間違ってないし、誇りを持っていいことやけど、尊敬してる先輩の中でその「価値」がどんどん下がっていくのを隣で見てるのは辛かったよな
和田、わたしは君が大好きや お前は男や
かっこいいよ