良かった。原作に思い入れが強いとどうしても異なる表現に対して身構えて冷静な判断ができないけど、映画として完成度が高かったように思える程には普通に観れた気がする
中学生が合唱部で部長としての葛藤と変声期を抱えながら、それをヤクザにに囲まれ紅を歌い克服しようとするのどう考えても尋常が無さすぎるし面白い状況すぎる
ついでに『ファミレス行こ。』の感想も綴らせて欲しい。今年最初に読んだ漫画で一向に熱が冷めやまない。和山やま先生のコントと人間観察の射程には変わらず脱帽が絶えないのだけど、今作はさらにドラマに関しての熟練度が増しているように思えた
大学生になった聡実は特に夢も抱かぬまま公務員でまやかしの安定を求めようとするけど、相反して狂児は浮世から離れていく、それを留めようとする。正解は分からない。2話にいきなり出てきた両者の無言のカットにその行方を思い馳せずにはいられない。たこ焼きもぐもぐ学部くらいテキトーでありたいけど現実はそうはいかないのかもしれない
