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カラオケ行こ!のireneのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.8
心の刺激されたことない部分を刺激される感覚、
このために映画を観てるんだよな。

濃ゆいファンも多い和山やまの人気作、実写化決定やキャスト発表で荒れていた界隈を見ていたので私も怯えていましたが、本当に、本当に最高の映像化だった。
やっぱり、2次元を3次元に落とし込むということはまるっきり写すということではなく、自然な脚色を増やすということなんだなと、証明されたような気がする。あとは、製作側の原作への“愛”を至る所で感じた点も、原作ファンの好意的な反応が多い要因だと思う(愛といえばももちゃん先生😂🍑)わかるからね!オタクは!

シーンも演出も台詞の言葉選びも全部良かった………何より私が物語に求める「登場人物の関係性が進んでいく過程」「その感情になった経緯」が丁寧に描かれていて、本当に気持ちのいい作品!

狂児と聡実くんが、間違いなくスクリーンの中にいた。信頼の綾野剛はもちろん、新人の齋藤潤くんの演技も本当に良かった。聡実くんのシラーッとした表情にも場面によってかすかな違いがあって、すごく好きなお芝居でした。
掴みどころのない若ヤクザの役をやらせて、綾野剛の右に出る者はいるのだろうか🤔

映画を観る部、とか愉快すぎる後輩の和田とか、すべての要素がエンタメ作品としてめちゃくちゃセンス良かった!😭
(サブキャラが全員良すぎるの、アンナチュラルを想起しました。野木亜紀子大先生の文章に生かされている。)

当分カラオケ行こ!のことしか考えられなくなりそう。邦画が大好きであると改めて思わせてくれた作品。
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