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カラオケ行こ!のモのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
5.0
12月ぶりの映画体験に選んだ作品はこちら。実写化ではなく"映画化"、実にしっくり〜…原作もだいすきで(というか和山せんせがすき)漫画を読んでいるといつのまにかひとりで口元に笑いを携えてしまうようなそんなシュールなおもろさが気に入っていたのでやけにギャグ寄りにされたら困るなと思っていたら絶妙なラインを攻めてきた。これは私的には最高に良いライン。狂児は綾野剛ではないんだけど、綾野剛は狂児だった。そんな表現が合ってる。組恒例行事であるカラオケ大会でビリにならないためにたまたま立ち寄ったコンクールに出場していた学校の合唱部長だったというだけで目をかけられたなんて現実ではまずあり得ない。あり得ないんだけど自分にももしかしたらこんな日常がそばにあるかもしれないと思わせてくれる距離感がこの先生の作品にはある。聡実くん、見つけられたという感触。魂とこの作品のテーマであると思っている愛を込めた紅歌唱中に変声期を迎えたようなあの歌にやられたし、眼鏡の向こうの目、あれは今後ヒットしそうだな〜あとはナチュラルにイイをかましてくる綾野剛は冒頭に戻るけど狂児なんだよ…教えを乞いつつも引くところは引く、食事中には肘をつかないとしっかりと大人だと思わせてくれる狂児は変にいろんなものを混同していなくて線引きの塩梅も良い。愛を込めた歌は一味も二味も違うんだよ、最後の紅だけでも見て欲しい(いや全部見て)。映画館いいな〜観たいもの消化しきれてないのでそろそろ本腰入れて観ていきたいな〜さー原作読もう
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