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8番目の男のモのレビュー・感想・評価

8番目の男(2018年製作の映画)
4.0
法は人を裁くためのものではなくて、むやみに裁かれることがないように守るためのもの。この裁判長のことばがキーとなって動いていく話だった。となると国民にとっても当然のものでなくてはならないけれどそうとはなっていないのが現実なのでもっとわかりやすいものであるようにという趣旨で作られた国民参与の制度だそう。陪審員の心持ちが変わっていくのも見応えがあったよね、自分たちの意見は参考にしかならないし量刑を決めるだけなのでさらっとした気持ちで臨んだものが最終的には有罪なのか判断しなくてはならなくなって、人の人生に介入するということの重さを一気に皆が揃って感じ始めるところなんて。8名いる中でそれぞれ受け止め方は勿論違うのに長いものに巻かれるのは集団心理が働いていることもあるだろうけど"守るため"の意識が動いていくのが作品的でもありつつ心が動いた。
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