このレビューはネタバレを含みます
主題歌「紅/Little Glee Monster」
関西弁の綾野剛のスタイリッシュなスーツ姿は完璧だった。
「キレイなもんしかアカンかったら、この街ごと全滅や。」
聡実の合唱祭と狂児のカラオケ大会の歌声が聴けなかったのが残念だか、カラオケは単なるツールとして、本作は思春期かつ成長期真っ只中のとある中学校の合唱部部長の成長物語。友達や後輩と関わり、大人と関わり。大人の階段を上っていく。
途中唐突に挿入される母が父に鮭の皮をあげる関係性を見て、愛を感じ取ってしまったピュアな息子。
ただ、声変わりとは言え無責任な部長だなぁ、熱苦しい後輩君の気持ちも分からなくもないとも思って見ていたが、子供の成長に対して理解のある良い先生達、良い学校のようにも感じた。
ウザいくらい一曲毎に差し込まれる狂児の「紅」と、スナックでのヤクザ達の恒例カラオケ大会には笑った。全員ド下手。
綾野剛の歌声は美声だったし、歌下手王は間違いなく他にたくさん候補がいるはず。
「手を上に上げても高い声は出ません。」
エンドロール後のオチも好き。
