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カラオケ行こ!のKのネタバレレビュー・内容・結末

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

うわー!いいもの見たー!

元合唱サークルなのでツッコミたいポイントはあったけど、それを差し引いてもすごいい映画!
中学生の合唱のあの透明感がたまらん。
合唱における歌唱の手引きがカラオケで役に立たないのも、本当にそう!笑

綾野剛ってなんであんなにヤクザ役多いん?
オモコーで生徒役だった芳根京子が先生になってて、エモいと思った。

「紅」を歌ったとき、刺青を見られたとき、女の人に詰め寄られたら、「さとみの思い出が詰まってるんや…」って言うんやろうなあ。
という脚本の妙に脱帽!
てか、「紅」はこの映画のための曲なのでは?ってくらい合ってる。

「合唱部もすったもんだあるんやなあ」のシーンになぜか泣いた。
すったもんだ、あるよ。
あったよ。
でも、それだけじゃないよね。
必死に練習してたじゃんね。
青春を描く材料としての部活動って、人間関係の基礎(でしかない)とみなされがち。
就活とかで語るのも、「協調性を身につけた」「リーダーシップを学んだ」なんていう抽象的なこと。
でも、違うのかもしれない。
歌をやってたら、歌と真剣に向き合ったら、歌が上手くなるんだよ。
サッカーをやってたら、サッカーと真剣に向き合ったら、サッカーが上手くなるんだよ。
他の人に納得してもらうために、共感してもらうために、体験は型にはめられてしまうし、色を薄められてしまう。
自分が学んだことを、自分の言葉のまま、大切にしたいと思った。
「大人から見たら馬鹿馬鹿しいかもしれんけど、こっちは真剣にやってんねん!」ってシーンのはずだけど、我が身に引き寄せて考えてしまった。
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