カラオケ行こ！のkのネタバレレビュー・内容・結末

合唱部の中学生がヤクザに歌を教える
クスッと笑えて、心温まるお話。

聡実が狂児に歌を教えていたと思いきや、
狂児から聡実は多くのことを得ていた。
変声期の聡実はソプラノが上手く歌えず悩んでいた。
だけど、この世の中綺麗なものだけじゃないことを狂児から教えてもらっていた。

死んだと思われていた狂児に捧げた聡実の
"紅"は変声期ゆえに声がかすれて完璧とは言えなかったけれど、聡実の思いが一番にこもっていて最高のソロパートだった。
最後の合唱コンクールで銅だったことを
一生徒がももちゃん先生に何が足りなかったかきいたら、技術は物申し分なかったけど"愛"が少し足りなかったのだと思うといって、生徒から茶化されていたが、
ももちゃん先生は正しかった。
やはり愛が大切で、愛を持って歌う事で誰かに届く。

ストーリーの中でどうせ入れ墨をいれられるなら、一番好きなものを嫌いだと組長に嘘つけばいいと提案した聡実。
エンドロール後、カラオケ大会で見事に負けたと思われる狂児の腕には、
聡実の名前が彫られていたのがとてもハートフルでした。