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カラオケ行こ!のkojikojiのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.9
No.1661 監督は山下敦弘
「もらとりあむタマ子」「1秒先の彼」の監督さん。

 今年前半の話題作が早くもNetflixで配信されました。早速観せてもらいました。
実は、ロングラン上映のこの話題作を、とうとう映画館で観れず、配信を楽しみにしていたのです。

噂通りの面白さとおかしさ。頬が107分緩みっぱなしでした。
このシュールなおかしさは、やっぱりコミックなんですね。恐るべしです。
独特の間合いと関西弁。
この映画の味はここに尽きる気がしました。
関西弁でないと、この味は絶対に出せないと思います。

 関西の人が聞いたら、ちょっと違うと言われるのかもしれません。しかし、狂児はヤクザなのに、関西弁で優しく喋べるキャラの作り方が絶妙と思いました。綾野剛が演じるこの狂児は、これまで一度も観たことのないキャラだと思います。この人物の存在が、自然と笑ってしまう面白さにつながっているんだと思います。

 主人公の聡実役の中学生の子はどこから連れてきたんでしょう。綾野剛のキャスティングもいいと思いますが、それ以上にこの子のキャストテイングが成功につながったと思います。

カラオケ🎤を通して、ヤクザと中学生の心のふれあいを描くこの作品。散々笑った後、こんな映画とは梅雨知らず、ラストに驚き、「紅」の熱唱にとうとう泣いてしまいました。
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