後味は爽やか…
あまり深く考えなくて良いよ、ヒューマンドラマにうっすらコメディをまぶした映画なんだよ!と自分に言い聞かせています。
綾野さん演じる狂児の、ずっと笑顔なのに近寄り難い感じが怖かったです。
ちょっと、人として何かを超えてしまっている雰囲気…。
カラオケ店のバイトでヤクザにスカウトされるくらいなので、その頃からそうなのかもしれませんし、もしかして命名された時点で…?
聡実くんは、彼に対する恐怖というよりは、"「不審者」や「ヤクザ」は怖いから避けるべき"というイメージが先に働いていたように見えました。
人から怖い目や酷い目に合わされたことがない、家族に愛されて育ったピュアな中学生だからこそ、最初は怯えながらも狂児と深く付き合うことができたのでしょう。
どこかおかしみのあるヤクザ達と、青春真っ只中の中学生。
あまり深く考えずに観れる優しい映画ですが、ビビりな私は後味に少しの不安を感じるのでした…。