このレビューはネタバレを含みます
ヤクザの兄さんと中学生がカラオケに行くっていうだけで2時間持たせてしまうのはすごいなと思ったけど、それ以上でもそれ以下でもないというのが率直な感想だった。
ヤクザをデフォルメしすぎてて、その違和感があまりにファンタジーすぎて、入っていけなかった。「ヤクザと中学生がカラオケで仲良くなったら面白いよね」って感じで、“ヤクザ”というのをアイコンとして使いすぎていたところが、「そんな都合よく描くなよ」という想いを生んでしまい、どうも乗り切れなかった。
だから、最後狂児が死んだってなって紅を歌う時も全然感情移入できなかった。
もちろん役者陣は素晴らしいし、山下敦弘らしいオフビートでクスッと笑える演出も作品の内容にめちゃ合ってるし、エンタメ作品として全てが高い水準であることは間違いないんだけど…