こうめ

カラオケ行こ!のこうめのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.0
合唱部に青春をかけている真面目な高校生とヤクザという混じり合わない2人がカラオケに行く物語。

うん、分かる。分かるよ、これ読んでカラオケに行く展開ってなんなん!?って思うよね。私も思った。

聡実(高校生)はカラオケが上手くなりたい狂児の歌を指導する事に…。

聡実くんの奇抜なデザイン傘といい、学校での苦悩といい、成長期による悩みといい、惜しみなく等身大な彼と取り繕ろうと必死になっている様が人間味溢れてて好き。
一方、飄々としているように見える狂児の過去は驚きのものだった………。

近づいては離れる二人の友情が最高に面白いのだが、聡実くんが「もう付き合うてられません」だったっけ…?そんな内容の連絡をしてから、狂児は「カラオケ行こ」って一度も誘っていない事に驚き…。
しかも、最終的には聡実くんの方から「カラオケ行こ」と送らせた。
恐ろしい男だ、狂児…。

何気なく聴いていた狂児の18番の「紅」
歌いやすい曲を優先して勧めていた聡実が最後に歌った曲は…

聡実くんがあれだけこだわっていたものを、壊れても構わないと言わんばかりの一生懸命なあの姿に、心が動かされない人間がいるわけない。

余談
私は北村一輝がだーいすきなのだが、あんな出番少ないのに作品に彩りを与えて、インパクトを残していきやがった……
本当すき…、ありがとな!!!!
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