2度目の視聴。皆さんの評価は低いようですが、私は好きなんですよ。
ひと昔前の鳥インフルやSARS騒動を下敷きにしたパンデミックは緊張感に溢れ、戦場と化した医療現場で、苦悩と疲労の中で次々と斃れていく医療従事者たちの悲愴な姿がリアルに描かれます。東京が廃墟になるというビジュアルも衝撃的です。
なかなか力の入ったパニック映画の力作だと思うのですが、残念なのは、最終手段が余りに唐突なトンデモ治療法で、全然説得力がなかったことですね。せっかくカンニング竹山がウィルスを発見したのにねぇ。国の危機を救ったのがエリートではなく、民間の市民科学者だったというストーリーのほうが個人的にはよかったんですけど…。あと、檀れいさん、専門家なのにマスクなしで街をうろつくなんてうかつすぎる！
とまぁ終盤の展開には腰砕けになりましたが、「たとえ明日地球が滅びるとも 今日君はリンゴの木を植える」という言葉の引用(マルティン・ルターの言葉らしい)により、映画の最後はうまく締まった印象です。
それにしても檀れいさんはお美しいね(妻夫木君との年の差カップルには違和感がありますが)。なんだかんだで、本作の魅力は彼女に負うところが大きいです。
