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Autonomous 自律のamhuiのレビュー・感想・評価

Autonomous 自律(2019年製作の映画)
3.4
セリフ一切なし、登場人物は青年一人。

ペトル・ダヴィドチェンコ。
フランスを拠点に活動しているアーティストによるドキュメンタリー映画。
本当に数年間このような生活をしているのが衝撃。
この映画は彼のインスタレーション作品という事なのかな。

本編のタイトル自律に対し、他律とはどういう状態なのかを考えた時に生きる上での判断を慣習や伝統に委ねており、その自体に気づかずに生活し、抑圧された環境下で社会化され、その抑圧を内面化している状態のことではないかと。

彼は「自律」を考える時点で、自覚的であることを映画を見て感じた。
言葉がない映像であるため、何とも言い難いが、彼ははっきりと強い意志でこの行動を始めたのではないかと。

家を燃やされて呆然と立ち尽くすシーン。
彼はその後、夜の車の激しい街道の中央線上を獲物を片手に裸で歩く。今までは服を着て自転車で車の脇を大人しく走っていたのに対して、このシーンは怒りをあらわにした姿に思えた。
そしてこの行為から受け取るものは、自尊の気持ちを強くし自律をより感じたのではないかと。


坊主にタトゥーはずるいよね〜〜
カエル食べて楽しくなっちゃってるシーンとてもよかった
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