爆裂BOX

エイリアン・ウィズインの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

エイリアン・ウィズイン(1995年製作の映画)
3.3
西暦2020年、人類は海底に資源を求め、海底基地が次々と建設されていた。基地の一つモビコン4号はロシア基地から救助信号を受信。指揮官ビケットと部下が向うが、そこで発見した生存者の体内には吸血エイリアンが潜んでいた…というストーリー。
ロジャー・コーマン製作総指揮による深海の海底基地で吸血エイリアンと人間が死闘を繰り広げるSFホラーです。VHSで鑑賞。
本作に登場する吸血エイリアンはトカゲと芋虫を合わせたような造形で、人に寄生するという性質の為、本体登場シーンは少ないですね。口から出て来て触手ニョロニョロ顔に絡ませる所はチープながらいい味出していました。
ストーリー展開はまんま「エイリアン」+「遊星からの物体X」ですね。特に「物体X」への愛が凄くて、ロシア基地からの救助信号を受けて基地に行きUFOを発見(今作のは小さいですが)、生存者二人が殺し合っていて銃持った方は何か喚きながら発砲する→主人公である隊長がそいつを射殺と「物体X」の冒頭そっくりですね。勿論、中盤からは誰が寄生されてるかを巡って疑心暗鬼のドラマも繰り広げられます。誰が寄生されてるか判別する装置作るもすぐに壊され、代替案を考えて実行する下りもあります。今作では血液検査の代わりに部屋に閉じ込めて酸素を抜くという方法とります。発信機をもって基地の中を逃げたエイリアンを探す下りは「エイリアン」ですね。クルーの中にアンドロイドがいて後半敵対する所も。
エイリアン側も一枚岩ではなく食料独占の為騙し合い、隙あらば殺し合う所も面白いですね。
寄生された人間を火炎放射器で焼き殺すシーンの火達磨ファイヤースタントも結構迫力あります。
ロディ・マクドウォールが主人公とそりが合わず、名声と研究のためエイリアン保護しようとする医者を演じています。
ラストのどんでん返しも面白いですね。結局最後は一人も残ってなかったのか。ちょっと「バンパイアの惑星」のラスト彷彿もしました。
オリジナリティはないですが、SFホラー定番の展開でテンポも良くてそれなりに楽しめる作品ですね。最後になりましたが作品登録ありがとうございます。