ぶみ

キラーカブトガニのぶみのレビュー・感想・評価

キラーカブトガニ(2021年製作の映画)
3.0
サメの時代は終わった。

ピアース・ベロルゼイマー監督、脚本、ディラン・ライリー・スナイダー主演によるカナダ製作の動物パニック。
廃炉となり爆破処理された原子力発電所から漏れた放射線の影響でカブトガニが狂暴化し、人々を襲う姿を描く。
物語は、前述の一行が全てといっても過言ではないもので、基本的には人を襲うカブトガニと、それに対峙する人々が、ひたすら安っぽいCGで映し出されるB級作品。
カブトガニが狂暴化しているが、なぜか可愛い鳴き声を発しているのも、ご愛敬。
また、イメージビジュアルには、水着で逃げ惑うかのような人々が描かれており、「人喰いカブトガニの全裸美女踊り食い!」の文字もあるが、そんなシーンは出てこないという、流石のエクストリーム配給クオリティで、もう笑うしかない。
年代設定も、最近なのか、ひと昔なのかわからない謎設定である反面、忍者を始め、妙に日本に対するリスペクトが散見されるのは、嬉しい限り。
加えて、まさかのポストカードが貰えるという展開も嬉しい誤算。
美男美女の登場、グダグダな脚本、安いCG、壮大なオチ、出演者が歌うエンドロールと、B級作品の要素が全て詰め込まれ、期待どおりの内容を過不足なく見せてくれる愛すべき怪作。

忍者の剣は必携だ。
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