風来坊

王朝の死鬼の風来坊のレビュー・感想・評価

王朝の死鬼(2021年製作の映画)
2.0
中国で人気のWeb小説を実写映画化したそうです。王朝時代劇+ゾンビ+モンスター+SFというジャンルミックスはなかなか斬新ですが、どれも中途半端で面白さに繋がっていないのが正直なところ…。

目指すところは「新感染」の親子のサバイバルと感動のゾンビ物というところでしょうけど、主人公の背景など描き方が甘くて折角の感動シーンも心に入って来ません…。子供も言う事聞かないクソガキ過ぎるし…。

親子を見殺しに一度はしたくせに助けに行って窮地にとか…音に反応する敵なのに普通に喋って窮地にとか…話を進める為に強引なところが多過ぎます。そもそもの発端の敵の本体も放ったらかしですし…。

相棒の鉄さんや傀儡姫など魅力的なキャラクターがいるのに活かせず皆ほぼ無駄死に…。
ちょっと劣化したアンディ・ラウさん似の主人公が頼りなくも頑張り、あき竹城さん似のおばちゃんが物語をかき回した印象しかないです。

色々と詰め込んだアイデアと勇気は買いますが、それがことごとく面白さに反映されなかった残念な映画でした。
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