クリーム

バーニング・シーのクリームのレビュー・感想・評価

バーニング・シー(2021年製作の映画)
3.9
やっぱり海は恐怖。海ってだけで怖さが増す。パニック映画だが、大規模な決断と個人の感情による決断に心を揺さぶられるドラマ作品とも取れます。派手さは無いがいつの間にか夢中で観てしまう。恐らく、主人公ソフィアにモヤモヤとすると言う要素も大きいかも知れません。緊急時の人間の行動を考えさせられました。
ノルウェーの油田で石油採掘リグが倒壊する事故が発生。海洋研究チームのソフィアは原因究明に乗り出すが、海底で大爆発が起きます。リグ倒壊は大規模な海底地滑りが原因で、数十時間以内に再び巨大地滑りが起ころうとしていました。



ネタバレ↓



ソフィアは、取り残された恋人スティアンを助ける為、同僚のアルトゥルを連れ救出に向かいます。蛇みたいな機械を使って探し出し、救出します。ところが、救助要請をするもすでに大量の原油が流れ出していた為、被害を最小限にする為、政府は爆破して原油を燃やす事に決定した。爆破が始まっていた為、政府は救助要請に答えられなかった。3人は救命艇に大量の水を入れ、燃える原油の下に潜る事にします。いよいよ脱出と言う時に救命艇が降りない。外の固定レバーを外す必要がありました。アルトゥルが2人の為に犠牲になりました。
救命艇が降りてからは沈まないように水を排出するのにモタモタするも何とか排出し、2人は助かります。
後半、事態が動き出してから、上官ヴィリアムの決断は、犠牲を少なくする為の冷静な決断で、曲げられないのも当然。ソフィアの気持ちは解るけど、かなり身勝手に見えた。この人気持ちは解るけど、無謀で自己中。アルトゥルにお前が犠牲になれよって、威圧してる様に見えました。勿論、気持ちは解りますが、危険を解ってアルトゥルを連れて行ったのだから、連れて来た責任を考えるべきだったかな?と思った。緊急時の人間の行動が観れて面白かったです。考えさせられました。
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