MasaichiYaguchi

THE WITCH/魔女 —増殖—のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)
3.6
人体実験で殺人兵器と化した少女の戦いを描き話題を呼んだ韓国映画「The Witch 魔女」のシリーズ第2作は、アクションだけでなく、笑いの要素やエモさを増し増しで怒涛のストーリーを繰り広げる。
秘密研究所アークが謎の集団に襲撃され、1人の少女が生き残る。
彼女は遺伝子操作で最凶のアサシンを養成する「魔女プロジェクト」の究極の実験体だった。
初めて研究所の外に出た彼女は、心優しい牧場主の女性とその弟のもとに身を寄せ、人間らしい感情に目覚めていく。
しかし魔女プロジェクトの創始者ペク総括は少女を危険視し、抹殺のため工作員を送り込む。
更にアークを壊滅させた超能力者集団や地元の犯罪組織も入り乱れ、激しい戦いが始まる。
前作に続いて監督・脚本を務めたパク・フンジョンは、同作をユニバース化するという壮大な構想を描いていて、その“魔女ユニバース”の幕開けとなるのが本作となる。
主人公を演じるのは1400人以上が参加するオーディションを勝ち抜き、映画初主演を飾るシン・シアなのだが、前作で圧倒的な存在感を示したキム・ダミと似たような雰囲気があって親和性がある。
そのキム・ダミも本作の或る重要な場面で登場して印象を残す。
益々戦いが激化しそうな“魔女ユニバース”の今後だが、どう展開していくのか期待したい!