ミサキデマツ。
ゴゴゴ感をまとわせたキャラクターに意味ありげに吐かせた台詞、そこに作り込んだ設定の断片を匂わせ受け手側の興味をそそる厨二病構文、極まれり、という感じでしたけれども。
動体視力が追い付かない、茹で卵みたいにつるんとした肌の若い子たちの顔の見分けがつかない、という俺側の問題と、超絶バトルの舞台に夜を選ぶという作品側の問題とが相俟って。
誰と誰がどこでなにをしてどう決着したか判り難いわい、と。
確かに人死が多い方が楽しくなる類いの映画、だけどもネタバレ底割れしている時点で一般人の命なぞ綿埃ほどの重みもない、ならばその与奪の如何にサスペンスなんか生まれんわいと、全体の尺が長えわい、と。
それと。
人様が作ってくれた食事に有り付く際は敬意を込めて全力で食え、なるべく綺麗に食え、と。