Mashirahe

イコライザー THE FINALのMashiraheのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.7
舞台をイタリア、それもなんか現代人がこよなく愛する田舎ユートピアに設定し、そこに巣食うマフィアを異分子だと一方的に認定し暴力を振るうマッコールの話
この映画は西部劇とか時代劇でよく見る凄腕の流れ者が地方の無垢で無力(で無知で愚か)な民を搾取せんとする悪を断罪し、救世主による善性の無邪気な肯定と愚者を救済する英雄願望を同時に満たせる贅沢で古風なフォーマットになっていて、正義中毒のマッコールを配置する場所としてはうってつけである
また冒頭より謎として提示される彼がここに流れ着いた理由も極めて彼らしく、マッコールというキャラクターが象徴する欲望の正体をうまく描いている
今回は1作目にもあった凄みの表現が復活していて、これによってホラーやジャッロ的な容赦のなさが演出として光り、また舞台にも馴染んでいた
ロケ地が豊富なので昨今の超大作と比べるとやや見劣りするであろうVFXも気にならず、全体的に前作と比べると好みの画面になっていて良かった
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