イコライザー THE FINALののんたのネタバレレビュー・内容・結末

シチリア島のマフィア一族を壊滅させたマッコールは、殺したボスの孫に撃たれて重傷を負い、ナポリ近くの港町の町医者に救われる。彼は島の情報をCIAの新人女性局員に流し捜査を促すとともに、町の買収を狙う地元マフィアが人々の生活を脅かしていることを知り首領の弟を始末する。テロリストとの関わりを疑い調査を始めるCIAだが、女性局員が爆破テロで負傷する。黒幕は町のマフィアだと見抜いたマッコールは、組織を皆殺しにして町の平和を取り戻す。女性局員を見舞った彼は、マフィアの資金源の一つだった年金詐取の被害者の老夫婦に、島で取り返した金を渡すよう頼む。女性局員は彼が死んだ母親の親友だったことを知らされる。
マッコールは港町で余生を送りそうな雰囲気で終わる。
老人と少年の2ショットで始まり一般人か被害者かと思わせて実は敵側だったというところや、いきなり大量の死体というエグ目のオープニングから、なぜその殺戮に至ったのか、女性局員が何者なのかが最後の最後に明かされる構成になっていること、何よりイタリアを舞台にしていることなど、シリーズも3作目ということで、いろいろと変化をつけ趣向が凝らされていると感じる。
シリーズを知らないとよくわからないかもしれないが、素性など余計な説明が何もないのがいいし、女性局員とのやり取りも楽しい。
地元マフィア一掃の粛清に乗り出すクライマックスは、町を練り歩く地元のお祭りと同時に次々と人が殺されていくという、「ゴッドファーザー」の洗礼式のシーンを意識した演出となっているが、敵側がちょっとあっけなくて物足りない気がする。