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GOのazusaのレビュー・感想・評価

GO(2001年製作の映画)
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初見のつもりだったけど「めっちゃウンコしてえ」のフレーズを聞いて2度目だと思い出した。たぶん前回はDVDが途中で止まって最後までみてないんだよな。十数年越しにやっと観られた。テーマはセンシティブながら、は?なんで?みたいなテンションで進むのがすごく良かった。そう教わったからって思考停止に受け継ぐ危うさ、愚かさよ。日本で生まれ育ち日本語と朝鮮語のバイリンガルで、見た目も大差ないにもかかわらず積極的に語られることがない(のかな?)在日という存在。今日ではたくさんの外国人が日本に住んでいるし外国にルーツを持つ人も増えていることも踏まえて、いつかルーツのひとつ、ただそれだけのことになればいい。作品としては桜井さんが半年経って電話してくる間にどう心変わりしたのかが不明瞭なのが心残りだった。熟考して考えが変わったというのなら、何世代も在日の捉え方が不変な事実と乖離するし、杉原も言っていたようにけりはついていない。それを仮に熟考で片付けるならいささか強引な気がする。
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