Jun潤

いつか、いつも……いつまでも。のJun潤のレビュー・感想・評価

3.3
2022.10.18

高杉真宙主演作品。
予告の感じだと、なだらかに進むラブストーリーのような、一波乱ありそうな感じ。
何はともあれ高杉くん久しぶりの主演作品なので期待値は高めていきます。

海辺の小さな診療所で祖父と共に医者として働く俊英。
ある日叔母が連れてきた女性・亜子に対し、既視感と共に違和感を覚える。
成り行きで亜子の面倒を見ることになった俊英だったが、彼女の状況や心境を知るに連れて徐々に距離を縮めていく。
俊英と亜子、俊英の祖父と家政婦のキヨさんの4人が一つ屋根の下で送る、不思議な家族の物語。

うーん、、序盤の展開の時点で乗り遅れたというか、叔母のキャラの妙ちくりんさなのか、演じた水島かおりの演技からか、ノリきることができず、終始作品に入り込むことができませんでした。

一応他にも細かい描写や短いカットだけでも、俊英や亜子の過去や現状に対する言及があったら、もう少しキャラの心情に寄り添うことができたのかもと思いましたが、物語が突然始まったような印象を結構長めに引き摺ってしまったので、その後の展開にも心が躍らず、鑑賞前の期待値を埋めるほどのものを個人的には観れませんでした。

血縁は決して近いと言えないけれど、愛情を持って共に暮らした四人には確かな繋がりがあったように思えます。
脚本の矢沢由美がタイトルに込めたいつまでも続きますようにという淡い願いは、別離すら劇的にならない程すんなりと受け入れられ、その後の再会も、別離すら無かったように自然と今まで通りの形に落ち着く流れに集約されていました。
Jun潤

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