しおみず

ガール・イン・ザ・ピクチャー:写真はその闇を語るのしおみずのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「助けて」と言えるチャンスはいくらでもあったのに、言えないのは自分でも状況がよく分かってなかったのかなと思う。本名も大きくになるにつれ記憶から消えていたかもしれない。幼少期からの支配はそれくらい怖い。

マイケルの誘拐されてから殺されるまでの恐怖を想像すると悲しくて悲しくて辛くて息が詰まる。養父母が良い方たちだったから尚更。

スザンヌの実の母親も父親も悪い。
結局自分のことだけ。顔出しもそうだけど、父親はよくお墓の名前を変える際に来れたなと思う。まだ若くて引き取れない気持ちも、戦争で大変だった事情はわかるけど、子供を作るということを舐めている(下2人は血が繋がってないようだから仕方ないけど)

母親に関しては子供がいなくなって少しはほっとしたんだろうというのがよくわかる。子供が子供を家族ごっこの道具にして最低だわ。子育てが大変なのもわかる。(私も三人いるので)でもだからって捨てるという選択肢はとらない。自分の命より大切だから。

でも自分の元にいると危険とわかっていたら私も子供を手放すと思う。スザンヌのように。彼女の苦渋の選択を讃えたい。少なくとも彼女の選択で子供2人の命が助かっている。

メーガンが息子の名前をマイケルにしているところで大泣きしてしまった。スザンヌの生きてた証が残っていてよかった。

スザンヌとマイケルが天国で再開して笑顔で幸せに過ごしていますように。
しおみず

しおみず