同棲していた彼女を先輩から寝取られた小説家が、その先輩の別れた妻と子どもに部屋を貸す。奇妙な家庭内別居から生まれる傷の舐め合い。山田裕貴は嫉妬深いし、松本まりかはあざといし、なんかえっちだし、、、好き。
男と女のラブゲームって感じになっていくが、予定調和でありながらも脚本の持つ生々しさで魅力が増すことに。
ピンク映画出身の城定秀夫監督らしい、エロスの表現にも注目。
タイトルにある鳥とは、そのままキジを指すのに加えて、彼らに他ならない。
寂しさを募らすのは、決まって夜。
彼と彼女の心が通い合う様が見ていてスッと納得がいった。
まあリアルにいたら
結婚に踏み切れない責任感のない男と、自分の寂しさ紛らわせるため子どもより男遊びを選ぶ女という嫌〜な組み合わせなんだけどさ、現実的にこの手の人間が幸せになれる道ってこういうことじゃないの?って感じがした。
結構なダークさも持っていたけど、最後になるに連れて明るさを強めていって、花火で締めくくるのは素晴らしいアイディアだなと思いました。
一番心に残ったのは、だるまさんがころんだのシーン。家族って、良いね。
再婚したくなりました。