地球外生命体

夜、鳥たちが啼くの地球外生命体のレビュー・感想・評価

夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)
3.2
城定秀夫監督が、作家・佐藤泰志の連作短編集『大きなハードルと小さなハードル』に収録されている同名短編を映画化。同じく佐藤泰志原作の映画『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』の高田亮が脚本を手がけ、人生を諦めかけた作家とシングルマザーの奇妙な共同生活を描く。

佐藤泰志原作による映画化6作目。佐藤作品5作、全てを製作してきた【函館市民映画館シネマアイリス】が関わっておらず、また函館で撮影されていない初の映画。

函館ではなく関東近郊を舞台に描いており、原作者である佐藤泰志の故郷の函館ではなく、埼玉県の飯能市で撮影された。

売れない作家・慎一は同棲していた恋人に去られ、鬱屈とした日々を送っていた。そんな彼のもとに、友人の元妻・裕子が幼い息子を連れて引っ越してくる。恋人と暮らしていた一軒家を母子に提供し、自身は離れのプレハブで寝起きする慎一は、これまで身勝手に他者を傷つけてきた自らの無様な姿を終わりのない物語へとつづっていく。一方、裕子はアキラが眠ると町へ繰り出し、行きずりの男たちと身体を重ねる。互いに深入りしないように距離を保ちながら、表面的には穏やかな日常を送る慎一と裕子だったが……。
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