ほんとフランス映画っていつの時代も余白の扱いが上手いね。ところどころに挟まれてる静止画のようなシーンも良い抑揚になってる。
本作は冒頭から最後まで薄っすらと死の匂いを漂わせているけどホラーではないよ。あと劇場公開が近いからかafter sunがよく引き合いに出されるけど、個人的にはそれとも違う気がした。どちらかと言えばcloseかな。うん。
監督がインタビューでクロエの配役を探すのに難航したと話していたのが印象的だった彼女の雰囲気というか、これだけ作品性にマッチしてる子、よく見つけたな‥と感心した。
ラストシーンについては、なんというか、的外れかもしれないけど美しい描写だと思ったよ。耽美なものとして解釈すると。
総じて先に挙げた二作品もそうだけど、観る人を選ぶね、これは。好きな人は好きだと思う。
