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野いちごのaoaominamoのレビュー・感想・評価

野いちご(1957年製作の映画)
4.4
老人の人生はまるでからっぽのお城で、よく出来た外見の内側には孤独が広がっている。人生のある到達点にあっても、夢に出てくるのは過去の後悔ばかりだ。彼の時計は針をなくして、時が進んでいるのか止まっているのかさえ分からない。しかし、最後に彼が見た夢は穏やかで、その光景は忘れられない美しい思い出か、あるいは彼がなりたかったものなのかもしれない。
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