レビューや雰囲気で苦手と決めつけていたイングマール・ベルイマン監督の作品を初鑑賞。
老いと孤独への恐怖を感じている老人に主軸を当てた本作。
老いた時に自分は人生で何を成し得たのかと恐らく考えるので…
現実と非現実が溶け合いながら、1日の出来事がそのまま老人にとっての人生の走馬灯のように構成される。ベルイマンの手法そのものなのだろう。
死別した妻とのショッキングな事実の数々。初めから人生に倦んでい…
夢や回想の描写だけでなく、傍らの登場人物すらも主人公の人生観を知れる糸口となっており、語りの巧さに感心する。孤高な生き方にも他者からの愛や承認は必要であり、それらの折り合いをつけるのが生きることだと…
>>続きを読む長年の功績が認められ、名誉学位を授与される事になった医学教授イサク。
ヒッチハイカーの若者と合流し、式典会場へ向かう一日を描いた物語。
悪夢に悩まされていたのが、過去を辿り自身と向き合うにつれ、穏や…
れなさんに勧められて。めっちゃいい! 今日の一日を書き留めようと思ったと独白されるが、日記を綴るシーンは撮られない。出来事に満ちていて、楽しくて、しかしその隙間に寂しさが舞い込んでくる偶然的な一日。…
>>続きを読む死に近づいている老人が夢を通して懐古するロードムービー。この夢の奇妙さと老人の虚しさが哀愁をより引き立てている。総合的にみて素晴らしい映画だとわかりつつ、あまり刺さらなかったのは懐古するものがまだ少…
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