1957年のスペイン映画名作。
スタンリー・キューブリックが好きな映画の2位に上げているベルイマンの『野いちご』。
「そうさ、人生などヘドがでる。誰かのために長生きするなんてごめんだ。」
「日中、不安や悲しみに襲われたら、子供の頃を思い出して自分を慰めるんだ。」
難解なロードムービー。
老医師が旅の途中で出会う様々な人々。夢と現実が入り乱れて、物語前半は理解不能。それでも物語の終盤になって、不思議な感覚に襲われた。この無作為に絡み合った出来事の間に、驚くべき因果関係があってそれがキューブリックの愛した深みなのかな?