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今日も明日も負け犬。のOZOZのレビュー・感想・評価

今日も明日も負け犬。(2022年製作の映画)
4.7
ほんとに素敵な作品でした。

起立性調節障害のことはこの映画で初めて知りました。
普通の人には当たり前にできること、頑張れば簡単にできること。それらが出来なくなっていく過程が身に沁みて共感できてしまい、途中で見る事をやめたくなるほど辛かったです。

出来ない事が辛いというよりも、他の人のように出来ない事で自分は本当にダメだなとどんどん自分を責めてしまって、どんどん自信を無くしてしまって、終いには自分の存在意義というか価値が分からなくなってしまうような。
そんな過程がとてもリアルでした。

でも、この作品のもとになった方は、周りの人の大切さに気づけたし、できないこともちゃんと受け入れたし、できることを丁寧に広げることもできていて、心と体の歩調を合わせていくような長い積み重ねの果てに映画化までする事ができたんだと分かり、最後にはとても勇気をもらえました。

自分の弱さを受け入れる勇気もその弱さを晒す勇気もどっちもすごいなって感じました!

認知度が低く、誤解されやすい病であるので、この映画を機に広く知られて正しく認知されればなと思います。
また、病気とか、映画作ったのが高校生・大学生とか諸々関係なく、いま心が元気じゃない人にこの作品が届いて、元気になるきっかけになったら良いなと。作品の制作者じゃないけど思いました。

素敵な作品ありがとうございました。
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