信長が濃姫と結婚してから妻の野心に駆り立てられ、天下人を目指すも、本能寺の変にて自害するまでを描いた歴史ドラマ。信長と言えば、秀吉、家康と共に三大名将として知られているものの、本作を見る限り名将などではなく、私欲に駆られ領地拡張を図った冷淡な殺戮者だった。ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領と実態が変わらないのは情けない。暴力によって権力を握る者は暴力によってその座を奪われるのが通例。信長に政治的な大局観と民を思う優しさがあれば歴史の評価も大きく変わったのではないか。濃姫役の綾瀬はるかさんはかつて「本能寺ホテル」で信長と競演している。何か因縁を感じさせて興味深い。
