ちゅにちゃん

死霊館のシスター 呪いの秘密のちゅにちゃんのレビュー・感想・評価

3.6
1950年代のフランスを舞台に、聖遺物を求めてルーマニアから移動する悪魔と戦うために教会から派遣されたシスターの死闘を描く「死霊館」の続編。人間に憑依し、人の弱みにつけ込み残虐な行為を繰り返す悪魔。女性や子供にも容赦なく襲い掛かり、惨殺して火を放つ。悪魔が唯一恐れるのは神のみ。主人公がロザリオや聖遺物を手に取り悪魔にかざせば、あたかも水戸黄門が印籠をかざすが如き悪魔が平伏すというリアクションはとても面白い。日常の中でいつでも人間の欲望や恨み、嫉妬心に入り込み、悪事を働く悪魔の恐怖を見事に描いていて興味深い。ウクライナに侵攻したプーチンやガザの一般市民を攻撃するネタニヤフ。彼らは恐らく悪魔に取り憑かれているに違いない。悪魔に打ち勝つにはより強い心とより多くの時間が必要なのかもしれない。