B姐さん

追想のB姐さんのネタバレレビュー・内容・結末

追想(1975年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

いつもおっとり「古い映画館で働く」フィリップ・ノワレおじさんが『必殺仕事人』というか『わらの犬』と化する復讐劇だが、ロベール・アンリコが演出しフランソワ・ド・ルーペの音楽がかかるとノスタルジックなこのタイトルにピッタリな感じになるのが面白い(原題は“古い銃”)。
今まで医者として命を救っていた人間が、「古い銃」を手に取り復讐の鬼となるキモが「追想」するということなので、これはおセンチで微妙なタイトルだがしょうがない。まあ“漢字二文字”タイトル(『追憶』とか『旅愁』とか)がブームだったってこともあるだろうけど。
『追想』というタイトルだけあって「思い出」の場面が現在とカットバックされるが、思い出す順番が気が利いてる(というかうまい)。それがラストのフィリップ・ノワレの表情につながっていくので、どうにもこうにも切ない。

https://youtu.be/rMurmLCVvUY
DVD(4/12/2015)

*お気に入りシーン
やっぱり、火炎放射器どわー、鏡がぐにゃあ、でしょう。
B姐さん

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