スカパーにて。監督が主演も兼ねる佐分利信ですって。この時代にそんなマルチな映画人もいたんだね。
物語は佐分利が演じる高利貸しの社長の元で働く社員・岩瀬(木村)が悪の道を真っしぐらして破滅するまでを描くもの。
七人の侍の勝四郎がすっかりヤサグれちまって…。
ママに貸し付けていた金が焦付き、バーの買収を強行。ミシン工場の乗っ取りと、悪行を繰り返す。
恋人の父親からも掠め取ろうとするが、逆に自分が焦付きピンチに。
社長は家では良い家庭人だが、会社では冷酷。金のためならリンチも厭わない。
岩瀬はそんな社長の妻に真実を話しモーションをかける。
悪徳を積むが、二人とも結局女で身を崩す。女に対する情は捨てれんのが世の常なんだのぅ。