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10億ドルの頭脳のmz5150のレビュー・感想・評価

10億ドルの頭脳(1967年製作の映画)
3.2
ハリーパーマーシリーズ第3弾、現在1作目の国際諜報局はレンタルされてなく未見、第2弾の危機脱出が良作で期待したが前作のインテリジェンス溢れる作風とは変わりオーソドックスなスパイモノに仕上がる。

前作の猜疑心が強く傲慢さを見せるハリーは時にはイニシアチブを取りながら策士としても動いたのに比べ、今作は完全に巻き込まれタイプで相手側に踊らされながら事件の見届け人のような立場である。

前作でも踊らされたKGB大佐がいい味わいを出し、杓子定規ではないコミュニストを好演、北から来た女スパイはミステリアスにハリーに近づく、現在のスパイモノのようなハデなアクションは無いのが逆に新鮮なのは前作同様であり充分楽しめる。

当時は最新鋭な設備として見てただろうコンピューターのセットは今見るとアナログなレトロフューチャー的に見えるのは興味深い。映画を見る時代・世代・年齢・生まれた国により見方が変わる映画の面白さも感じた。
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