Harumakiさん

バーバリアンのHarumakiさんのネタバレレビュー・内容・結末

バーバリアン(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

【 バーバリアン(意味・・・野蛮人) 】

この映画は最近のホラーでは珍しい、怖がらせ方に迷いがない演出と、独特な世界観や予想外の展開で描かれた作品です。
シンプルに怖い人間離れした婆さん、登場人物が次々に変わる先が読めない展開構造、最後まで見た上で、バーバリアン(野蛮人)とは誰を指していたのか。
本当に珍しく、最近のホラーで衝撃的な作品でした。

●予想不可能な場面展開。
この作品は、人間離れした“何か”から追われる恐怖が大々的に描かれていますが、その中でも魅力的なのは場面展開の奇天烈さですね。
次々に変わっていく主観は小説を読んでいるかのようで、1人目の女性が襲われた後の構成はとても斬新に思えました。最終的には全てがつながり、一つの物語として完成される造りには快感すら覚える、、、、、、。
最後の展開は、怖くて怖くて仕方なかったのに、どこか悲しいようで切なく感じる、不思議な場面でした。

●まず、シンプルに婆さんが怖い。
色々もろ見え+人間離れした肉体+誕生するまでの悲惨な過去+赤ちゃんをあやすことが好き=全てにとってトラウマ級の印象強さな地下に住むお婆さん。
地下という閉所で起こる婆さんとの鬼ごっこは、絶望感がありすぎるのと、演出の仕掛けとして“怖い”を作りやすいので、シンプルに怖いなと思いました。
怖い、それだけなのに最後の場面はとても切なく、悲しい怪物を見ているようでした。望んでして生まれてきたのではない、と言うのが婆さんに怖いとは違った感情を持たせたんだと思う、、、、、、地下に閉じ込められ、ろくな教育もさせてもらえない、、、なんとも残酷で恐ろしい人物だったんだ、、。
というか、黒人のホームレス?さんに死亡フラグ立ちまくっていたのは面白すぎる(笑)


◉まとめ
この作品はホラーならではのナチュラル恐怖を体験でき、それでいて巧みに構成される斬新な場面展開で描かれた、絶望感満載のホラー映画です。
次々に主観が変わっていき、最後は一つにつながると言う、怖いだけじゃない仕掛けはこれまでのホラー映画とは比べることのできない演出でとてもとても楽しめました。
婆さんから逃げると言うのが大部分のナチュラル恐怖でしたので、そう多くは語りません!久しぶりに追いかけられるドキドキを味わえた、、、、。













見終わった後の放心状態が続き、長い間かけませんでした!!(それ+期末テスト(´・ω・`)
実はもう一作品、『ブラック・フォン』というホラー映画が残っているので、テスト後に書き終えるようにします!!
(最近ホラー映画おおいなぁ笑)
Harumakiさん

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