マリリンの光り輝く虚飾の世界とノーマの破綻していく現実のコントラストが大き過ぎて痛々しい。
見ぬ父への想いを持ち続け、不幸な幼少期の反動から暖かな家庭に憧れるけれど、スターの宿命かその度幸せはこぼれて行き悲しい。
本物には似てないけど、不安げで不安定な表情から病的で苛立つ表情まで多彩に演じ切ったアナ・デ・アルマスが素晴らしかった。
弱ったノーマがメイクでマリリンに変わる鏡にゾッとした。
終盤の幻想的でスローな演出、ノーマの心境を映し出したようで、音楽も含めて余韻を残し好きだ。
人は相対的に愛を貰って幸せになる、家族が如何に大切か改めて見せられた思い。
良かった。
監督 アンドリュー・ドミニク
キャスト
アナ・デ・アルマス
エイドリアン・ブロディ
ゼイヴィア・サミュエル
ボビー・カナヴェイル
ジュリアンヌ・ニコルソン
リリー・フィッシャー