sakura

ブロンドのsakuraのレビュー・感想・評価

ブロンド(2022年製作の映画)
1.0
変な映画。
マリリン・モンローをこのように扱うこと云々に関しては既に散々言われてるので、それを差し置いても、なんで今この作品を作ろうと思ったのかがまったくわからない。制作陣なにがしたかったんだろう。
唯一わたしに考えることができた可能性としては、アナ・デ・アルマスで一儲けしようという思惑が先行していたこと。そのくらいしか考えられない。

シーンごとの繋ぎが下手でそもそもの話がよくわからないし、よくわかんないとこでボヤボヤしたスローモーションになるのも謎。一部、彼女の錯乱を映像的に表現してるのかなってところもあったけど、終盤チップをヒラヒラさせて走ってるところのアップとか、これなんの時間?ってかんじ。あれどういう気持ちで見てればよかったんだろう。
ヒラヒラ繋がりでいうと、スカートひらりのシーンのスローモーション長すぎてはっきりとすんごい不愉快だった。消費以外のなに?

気になったのが、なんで彼女は夫のことを「パパ」って呼ぶの?
当時は普通だったのか、父親の不在による愛情の欠如(そんな人ざらにいるのでだとしてもよくわかんないけど)ゆえか、「ベビーにはパパが必要」と繋がってるのか…

パパといえば、手紙。
「泣いてるパパより」じゃないんだわ。早く来いよって、彼女じゃなくても観た人誰しも思うと思うけど、もっといい言葉あるいは訳なかったのかしら、、

堕胎・流産やそれに近い経験がある人にとっては、妊娠中のとあるフィクション演出で堕胎シーン以上に不愉快な演出があるので、注意したほうがいい。
わざわざ指摘するのも嫌になるけど、流産するシーンの演出どうした。小学生が考えたみたい。お腹避けたんかってかんじの安っぽい画。

あと、個人的にこれがあるとその映画の評価がだだ下がるっていうポイントがあるんだけど、それが女性の不必要な裸。
セックスシーンを撮るなとは言わないし、俳優が同意してるなら一観客がどうこういうことではないと思うけれど、事後でもないベッドでぼーっとしてるシーンとか、錯乱してるシーンとか、裸でいる意味が全然なくてそういうの本当に不愉快だし、集中力も削がれる。だれも得しないから一刻も早くやめてほしい。


そして最後すべて納得がいったのが、エンドロール。
こんだけアナ・デ・アルマスで宣伝してて、エンドロール一発目に監督、続いて主要制作陣(ここのフォント読みづらすぎて何やった人かよくわかんなかった普通のにしたほうがいい)がしばらく続いて、やっとキャストで先頭にアナ・デ・アルマス。
制作やってる人と宣伝やってる人が違うなんてことは百も承知だけど、007のあとに出したらどうしたって彼女で釣ることになるのはバカでもわかることで、彼女にこれだけインパクトの強い役やらせて(かつ無駄に脱がせておいて)この扱いは本当にないと思うし、制作に関わった人全員を嫌いになりそうな勢い。

ほんと、どういう意図があって作ったのか心底聞きたい。劇場公開されてたらそれだけのためにパンフ買うほどに気になる。なにがしたかったんだろう
sakura

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