非の打ちどころがない。
ストーリー的にも観る意味が間違いなくあるし、キャストも演技も全員いい。すべての人に観てほしい。
市子が抱えるとある事情の原因となるゴミみたいな法律について、わたしは女性だし知っていたけれど、この作品の評判を見ている限り知らない人のほうが多そう。
もし知らないのであれば、知らない人こそ観てほしい。
原作である舞台では市子の母親は登場しないらしいけれど、わたしは中村ゆりさん演じる母親のシーンがとても印象的だった。
(舞台の配信チケ買ってあるので、観るの楽しみ!)
冒頭、市子が鼻歌で歌う動揺『にじ』。
実は時系列的には『にじ』を口ずさむのは市子が初めてではない。
彼女たちがあの歌を口ずさむとき、そのときの彼女たちにとっての「雨」はなにで、「にじ」はなんなのか。
たぶんわたしはこの歌を聴くたびに、川辺市子と彼女のことを思い出す。
にわのシャベルが 一日ぬれて
雨があがって くしゃみをひとつ
くもがながれて 光がさして
みあげてみれば
ラララ にじがにじが
空にかかって
きみのきみの 気分もはれて
きっと明日は いい天気
きっと明日は いい天気