このレビューはネタバレを含みます
途中で、おそらくローズの不気味スマイルでこの映画は終わるんだろうと察しがつきハッピーエンドはありえないと見立てつつ観ていました。
冒頭のローズが移されてしまった女性患者のシーン。追い込まれて暴れてからのスマイルのくだりはかなりゾクっとした。
けど、あそこがピークだったな。、
ローズが少しずつ追い込まれていく様子は痛々しく、それだけ演技がよかった。身内にも見放され、唯一の味方が未練ある元旦那?というのはなんとも。そして警察の捜査資料のセキュリティガバガバ。リモートワークできる刑事なんて初めて見た。時代か。
「見えない何か」の恐怖なら、ジメッとした静かな恐怖に振り切っても良かった。
わりと古典的だったり典型的なホラー演出ばっかりでしまいにはモンスターが出てきた。精神病患者が見ている幻覚を再現しているならリアリティがあるのかもしれないし、視聴者がローズ目線でそれを追体験することができるという意味では面白さはあるのかな。。
そしてマスタッシュ。ホラー映画に出てくる動物は高確率で死ぬ。
あんなに可愛く登場して溺愛されてるシーンは、愛猫家の自分にとっては悲しい伏線に過ぎない。
案の定、なかなかえげつない再登場の仕方。殺すシーンが無かったのが救い。
悪趣味だけど、演出としてはセンスがあると思った。動物好きは敵に回すけど。
どんなに良くても、猫が死ぬ映画は問答無用で減点です。