セラピストの主人公が「何かに取り憑かれてる」と話す患者の自殺を目撃し、それ以来、不穏な出来事が増え始め、やがて自身も何かに取り憑かれてることに気づいて…という話。
初めは『イットフォローズ』ぽいなーと思ったんですが、途中からもろに『リング』みたいな展開になっていきますね。
『リング』の場合は呪いのビデオを見たら死ぬ、死にたくなければ他人にビデオを見せるというルールだったけど、『スマイル』は自殺する瞬間を見たら死ぬ、死にたくなければ他人を殺して殺害シーンを誰かに見せるというルール。
初めはセラピスト側だった主人公が、今度はセラピストに心を打ち明ける番になり、最初に主人公がやっていた通りの対応をされて全然理解してもらえないという展開があって、ここはホラーの中のスリラーというか、おかしなことが起きてるのになんで周りは理解してくれないんだ！っていうもどかしさと恐ろしさが上手く表現されてました。
Jホラー的、心霊映画的な演出も多々あって、かなり良かったんだけど、だんだん「何か」が人格のようなものを持ち始めちゃって、ご丁寧に「もうすぐだぞ！」と脅かしに来て、最終的には完全に実体化(したように主人公には見えて)して「ブハハハ」って笑い出しちゃうんだよなぁ……。
これ見た瞬間、あーもうどうでもいいやって一気に冷めた。
なんでアメリカのホラーってこうなるのかな。
実体化しない方が怖いに決まってんじゃん。
主人公の口をガバー開けて中に入るとかもはやギャグでしょ。
